GPSについて
(Global Positioning System)
GPSは地球上の現在位置を調べるための軍用システムで、ロラン-C(Loran-C、Long Range Navigation
C)システムなどの後継となるシステムです。
GPSは米国が軍事用に打ち上げた29個のGPS衛星から衛星の軌道と時刻のデータを含む電波信号をGPS受信機で受け取り、その電波の時間差により位置を特定します。
20数個で地球上の全域をカバーできる。また、地上局を利用するロランーCと異なり、地形の影響を受けて受信不能に陥る事が少ないのが特徴です。
軍事目的のため精度は非常に高い(一説には16cm)といわれていますが、民生用に利用が許されている暗号化されていないデータを用いると10m程度の精度の測量となります(95%以上の確率で正確な緯度経度から10m以内の座標が得られる。これは瞬間的な精度であり、長期間受信し続けることにより精密な測量も可能である)。正確な時計を持ち、座標のわかっている固定局でのGPS受信データと移動GPS受信機のデータとを使いその差で位置を特定し、精度を上げるなどの仕組み(
ディファレンシャルGPS、Differential GPS、DGPS)も確立され、また、米国以外で開発されたGPSと同様の目的のシステムとして
GLONASS(ロシア)、Galileo(ヨーロッパ諸国ほか 計画中)があります。
1990年から2000年までは、米国の軍事上の理由(敵軍に利用されることを防止する)で、民生GPS向けのデータに故意に誤差データを加える操作が行われ、精度が100m程度に落とされていたました。2004年現在、民生GPSでも元の精度が得られるようになっているが、米国の政策上の必要に応じて精度低下の措置がとられるとされています。
GPSは自動車や携帯電話などにも搭載され、カー・ナビゲーション・システムなどで利用されています。 |